登山 ときどき秘境駅

栃木県宇都宮市在住。登山と秘境駅のログです。基本ぼっちのアラフォーだよ。

【苦行登山】女峰山に登ってきたよ【一応ぼっち登山】

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女峰山。それは栃木県民の母なる山。日光連山の奥に位置し、登山レベルは、中級の上。私のような新米登山者などは、一瞬で跳ね返してしまうような厳しい上り坂の連続。最短でも、9時間ほぼ歩きっぱなしの、想像を絶する山でして。

そんな山になぜか挑んできました。まぁ憧れの山だったってことと、年々低下していく体力の問題もあり、今しかできない!なんて思ったから。

今思えば、無謀でしたね・・・(-_-;)

 

というわけで、報告です!

というか。。。

これ見て行こうと思った方!本当に辛いので、いろいろ準備してから行きましょう。

私を反面教師にしてください。もう怒られても仕方がない状況でしたので・・・

登山3年目となり、少しいい気になりすぎました。大反省の山行でした。

 

今回は、梅雨の晴れ間を狙ってのチャレンジしてきました。

なぜなら、私がやろうとしてる行程は、夏至の前後に行かないとヤバぃ、超長距離の縦走ルートだから。

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霧降高原までバスで行き、そこから11時間近く歩いて、麓の二荒山神社まで降りてくるという、考えただけでも吐き気がしますね。

ただ、この時期にしか出来ないというのと、私の場合、年々衰える体力との問題がありまして。天気も微妙でしたが、決行することに。まぁ一応出来たし、体力ある人で興味がある人はいいかもです。途中、気が狂いそうになるけど。

 

今回は縦走なので、電車&バスです。

女峰山は雲がかかりやすいので、日の出とともに出発したいのですが、始発はこの時間なので仕方ありません・・・

○JR鶴田駅 6:36発  → JR日光駅 7:13着(JR日光線

 JR日光線 7:37発 →  霧降高原 8:05着(バス)

時刻表検索|路線バス|東武バスOn-Line

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JR日光駅より。すでに向かう山あたりには雲が・・・(´ェ`)-3ハァ…

霧降高原に到着したら、ニッコウキスゲ目的の人で賑わってました。トイレ等もあるのですが、中高年で大混雑!

仕方なく、手早く支度を整えて、出発です!

8:20 霧降高原出発

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この1500段近い階段をひたすら上がって行きます。

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まだまだ・・・そして花も全然ありません。

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展望台付近ではこの景色!だいぶ上がって来ました。

しかし雲が多いナ・・・

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ニッコウキスゲはちょっとだけ咲いていました。本来であれば、今ぐらいが満開予定だったのですが、今年は早いようですね。

8:50 展望台到着

ここで長い階段も終わり。そして女峰山方面で向かいます。

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緑豊かな上り坂を延々と登って行きます。

道はわかりやすいのでいいのですが、女峰山全然見えない・・・(´・ω・`)ショボーン

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たまに一瞬だけ平地が出てきて、楽しいのですが。

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基本的には、ずっと上り坂です。かな~り、しんどいです。

ちなみにこの日。晴れ模様ということもあり、気温も高め。&ガスっているので、湿気も高く、非常に熱中症になりやすい状態で。

水分持ってかれまくってますが、とにかく進みます。

あ、ちなみに多くの人が登っているので、怖くないですよ。全然。

10:00 赤薙山 到着

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ガスってしまっているため、眺めが全然わからない・・・

そしてこの先、あと3時間近く上り・・・orz

あとここで、ルートが同じというI氏に出会いまして、軽く同行することに。

(大体同じぐらいのペースなので、結果的にそうなりました)

 

後ろ姿が写りまくっていますが、気になさらずに。

しかしI氏がいたおかげで、かなり安全な山行になりました。よかったよかった。

 

さてさて、のんびりしてると日没になってしまうので、次へ急ぎます。

10:20 出発

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赤薙山過ぎて、少し行ったところから、大量のトンボが飛んでいました。

なにやら不吉な予感・・・

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そしてどんどん行く先がガスっていきます。

眺めがないから、励みにならない!(ToT)

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11:00 奥社跡 到着

赤薙山から先は、ずっと上り坂ではなく、アップダウン繰り返すから楽と、途中でお会いしたI氏は言っていましたが、辛いのは辛い。

だんだん、休憩している人も多くなってきました・・・

 

が、先を急ぎます!

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ここらへんから、シャクナゲが満開でしたよ。ゆっくり見たいのだけれど、I氏に急かされているので、とりあえず行く。

どうしても、「日没までに下山」ということもあり、急ぎ足になりますな。

次回は車できて、ゆっくり堪能するとしよう。

11時45分 一里曽根到着

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雲海の上に出ました!ちょっとだけ眺めがよくなりました。

ここまで来たら、女峰山山頂までは1時間とのこと。少し休憩します。

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山頂は一番左のピークのところ?らしいですが、雲が邪魔でちゃんと見れない・・・(TдT) なんて日に登ってしまったんダ!∑(゚д゚)ガーン

 

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この先は稜線をひたすら歩いて行きます。そうすると・・・

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なんかもうちょっとツラい岩場が出てきます・・・

これをクリアすれば頂上と言われても、足がすでに限界寸前。なかなか登れません!

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だけど、一瞬だけ雲が晴れて、こんな素敵な景色が見れました。

女峰の神様(栃木の母)は懐大きいなぁ~偉大だなぁ~♪

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この景色を励みに、ガンガン登ります。I氏はかなり先を行ってしまいましたが、頑張って食らいついて行きます。まぁ途中から全然見えなくなりましたケド・・・(^_^;)

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「あれが頂上だから!」というI氏の声を励みに、ひたすら登り続けます。

しんどいよ・・・女峰、しんどいよ・・・。゚(゚´Д`゚)゚。

 

んで。

13:00 女峰山山頂!

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ガスっちゃって、もう何も見えないけれど、山頂到着しました!イェィ!

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山頂手前には、祠?がありました。帰りも無事に・・・と、ウートートー。

この先、疲れがひどくて、何も考えられない。ので、写真少ないですが、ご了承ください。

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男体山側(日光市内)はまったく何も見えませんが、反対側はこの時点では辛うじて見えてました。布引の滝はどこなんだべ?と思ってたら、あっという間に山頂付近は霧の中へ・・・

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ここで40分ほどお昼にして(写真忘れた)、とっとと下山します。

何度も言いますが、「日没までに下山」しないと死ぬので。

そうそう。山頂にも2名ほど女性でぼっちの方いましたよ。行きにも3名ほどすれ違いました。ぼっちの女性登山家、多いなぁ~頼もしいなぁ~私も早くその域に達したいなぁ・・・なんて、ちょっと思った次第です。余談でした・・・

 

13:45 二荒山神社方面へ下山します。

唐沢避難小屋方面ですね。てくてくと。ガレ場が非常に多いですが、気にせずてくてくと。

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一瞬先は、サイレントヒル状態。I氏がいなかったら、ビビッて引き返してたレベル。

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この、赤い矢印や黄色いトレースを見失ったら、遭難して死ぬ・・・|ω・`))))ブルブル

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唐突に避難小屋到着。水場も近いので、利用者多いそうですよ。

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この先もただひたすら、このような山道をひたすら降ります。

この時点で14:30 大体1時間降りてきました。

が、大体4分の1進んだだけ。この先は気が狂いそうになるぐらい長い!

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少し行くと、笹ゾーンに突入。これがすごい長いんだ~とI氏。

だんだん会話も疲れてきてなくなります。。。私も付いて行くだけで必死!

ていうか、本当に長かった・・・。゚(゚´Д`゚)゚。

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晴れていたら清々しいのだろうけれど、何も見えない・・・

途中、雲竜渓谷なども見れるハズだったのですが、ホント何も見えなくて。

景色がない、ひたすら長い下り・・・

精神削られていきます。

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下るのも飽きたので、途中、花を撮影。

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足が痛くて泣きそうになってるんだけれど、I氏超早歩き。

たぶん、トレランを目標に日々トレーニングしている人だったみたいです。なので、かなり早いペースで下山しています。それに必死にしがみついて行く私。(←遭難しそうで怖いから)

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16:00 おぉ!日光市街地が見えた!

が、あと少しと思ったら大間違い。まだまだ先は長いのだよ・・・(*´-∀-)フフフッ

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あと1時間半!とI氏に言われて、やる気をなくした私。

しかし置いていかれたら怖いので、必死に付いて行く。マジ、待ってくれ~!!

この先、靴を脱いで、足の指を運動したりと、体が限界寸前まで追い込まれます。

ごめんよーI氏・・・早く帰りたいだろうに・・・

 

17:30 二荒山神社 敷地内 到着

このあいだの写真ありません・・・杉の植林地なので、まぁ撮影するほどでもなかったのと、ヒグラシが鳴き始めて、ちょっとビビってました。

が、とりあえず日没までまだまだ時間があるぐらいに無事到着。生きててヨカッタ~!

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感動よりもなにより、この石段が足の痛みを助長させる・・・うう・・・

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足が限界なので、靴紐緩めて、ゆっくり下山します。

人工のものを見ると、なんだかホッとするね。10分ほどで、神社境内に到着です。

その後は、ちょうど駅行きのバスが来たので、飛び乗って帰りました。I氏は東武線とのことなので、バスでお別れ・・・

本当にありがとうございました!

 

○JR日光駅 18:21発 → JR鶴田駅 18:57着 (自宅到着 19時半)

 

いや~どうにか今回の山行無事帰って来れました。

これも、途中でお会いしたI氏のおかげといっても過言ではありません。

でも途中から余裕がなくなってしまい、多少迷惑おかけしてしまったような気がする・・・

いろいろ反省が多い山行でしたm(_ _)m

もし登るなら、霧降高原ピストンで、日の出とともに出発コース。

体調的に無理そうだったら、即撤退。

特に女峰は多くの死亡者も出ている山なので、単独行は控えるようにしよう・・・

 

 

ちなみに、次の日から仕事だったのですが、筋肉痛がひどく、まったく動けず・・・

2日ほど同僚から「おばあちゃん」と呼ばれる日々が続きました(´;ω;`)ウゥゥ

でもまぁ、お腹の周りに浮き輪みたいな脂肪が、女峰山登ってきたら、脂肪なくなって帰ってきたので、よかったかな?(←ポジティブに考える)

まさに、女峰山ブートキャンプでした。

 

まぁそのくらい辛い山。それが女峰山・・・

いつか気軽に「女峰登ってきたよ♪」なんて言える日がくるのでしょうか。

とりあえず、避難小屋をうまく使う感じで少しづつ。

ステップアップできたらいいなと思っています。

 

もしこのログを見て、行こうと思っている方。

本当に辛いので、「コイツができたんだからオレできる!」とか軽く思わず。

無理のない登山を心がけてください・・・

後悔してもあとの祭りとはまさにこの事!みたいな状況になり兼ねません。

 

私には、体力的にも技能的にも早すぎたようですし。

しばらく、近隣の山々で修行しようと思いました。